「東アジア」という概念は、最近になって初めて細部まで検討されるようになったものであると思う。地域主義といえばまず思い浮かぶのはEUであり、アジアにおいては東南アジアくらいであった。現在東アジア(東北アジア、東南アジア)における共同体の成立がさけばれているのは、グローバリゼーションという世界の流れに影響されているところがかなり大きいように、個人的には、思う。「東アジア共同体」というものの必要性についてそしてその実現の可能性についてETAやEPAを中心に探っていきたいと思う。
東アジア共同体
「東アジア」という概念は、最近になって初めて細部まで検討されるようになったものであると思う。地域主義といえばまず思い浮かぶのはEUであり、アジアにおいては東南アジアくらいであった。現在東アジア(東北アジア、東南アジア)における共同体の成立がさけばれているのは、グローバリゼーションという世界の流れに影響されているところがかなり大きいように、個人的には、思う。「東アジア共同体」というものの必要性についてそしてその実現の可能性についてETAやEPAを中心に探っていきたいと思う。
21世紀初頭の世界経済は、はグローバリゼーションという世界を一つに包み込む大きな流れの中にありながら、EUやNAFTAに代表される大規模な地域統合が進展・拡大しつつあるというユニークな現象を呈している。このような地域化の拡大は一見グローバリゼーションに矛盾しているように思えるが、むしろグローバリゼーションによって引き起こされた現象である。EUの場合は冷戦終結後のグローバリゼーションやアメリカ主導のグローバリゼーションに対抗するために自らを拡大させているし、NAFTAは地域化に批判的であったアメリカ...