疼痛からの身体症状
呼吸運動の抑制
呼吸器合併症:体動や咳嗽により痛みが増強するため、患者は痰の喀出を抑え、効果的な咳嗽がえられないことにより起こる。
低酸素血症:痛みにより患者は十分な呼吸運動ができず、体内に酸素が取り込めず低酸素血症となる。ひいては創治癒遅延につながる。
体動による体位ドレナージの低下:痰の貯留が起こる。
循環器
交感神経の緊張によって、心拍数・血圧・末梢血管抵抗を高め、心筋虚血、心筋梗塞が引き起こされる。また、痛みによる長期臥床は、深部静脈血栓の形成因子となる。
離床の遅延
消化器
腸管の動きが抑制され、腸蠕動の低下
内分泌
交感神経の緊張は、カテコラミンや異化ホル...