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90回問19
ある難溶性塩MX2（分子量500）は、水中で解離し、次式のような平衡状態にある。
　　　　　　（MX2）solid M2＋　+　2X－
MX2は水1.0 Lに最大1.0 mg溶解した。その場合の溶解度（mol/L）と溶解度積の正しい組合せはどれか。
　　　　 溶解度 溶解度積
2.0×10－3　　　　　3.2×10－8
2.0×10－3　　　　　1.6×10－8
2.0×10－6　　　　　8.0×10－12
1.0×10－6　　　　　4.0×10－12
2.0×10－6　　　　　3.2×10－17
解答　５
難溶性塩MX2（分子量500）が水1.0 Lに最大1.0 mg溶解したことから、難溶性塩MX2の容量モル濃度＝ ＝2.0×10－6　mol/Lであり、この容量モル濃度が難溶性塩MX2の溶解度（Cｓ）である。
　　溶解度積（Kｓ）とは、水に難溶性電解質を溶かし飽和溶液を調整した時、溶液中の陰、陽両イオンの濃度の積をいう。
　　このことより、設問中の難溶性塩MX2のKｓは次のように求めることができる。
（MX2）solid M2＋　+　2X－
　 Cs Cs 2Cs
Kｓ＝[M2＋][2X－]2＝（Cs）（2Cs）2＝（2.0×10－6）（2×2.0×10－6）2＝3.2×10－17
となる。
また、このKｓは難溶性電解質の溶解性を示し、Kｓが大きいほど溶解しやすい（沈殿が生じにくい）。
　　

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