我国でよく知られている定義に、1960年代のG.コノプカの定義がある。コノプカは、「集団の中における、あるいは集団を通しての個別化」を目標としたグループワークを実践し理論化した。その定義は「ソーシャルグループワークとは、ソーシャルワークの一つの方法であり、意図的なグループ経験を通じて、個人の社会的に機能する力を高め、また、個人・グループ・地域社会の諸問題に、より効果的に対処しうるよう、人々を援助するものである。」とある。ここで「社会的に機能する力」とは、社会福祉援助技術に共通の焦点とされている概念で、社会生活をする力を指している。つまりコノプカは集団活動において、個人の社会生活上の問題解決をグ...