外来動物のペット化による動物たちへの被害
外来動物のペット化による動物たちへの被害
近年、外来動物が飼い主に捨てられ、野生化するニュースがしばしば報道されている。人間は、自分の利益やまたは一時の興味のため、どんどん海外から動物を輸入し、ペット化をはかる。しかし、いざというときは、無責任に捨てたり、殺したりする。人間による考え無しの行動のおかげでどれほどの動物たちが被害をこうむり哀れな目に遭わされているのかを調べてみた。そこで、日本の生態系を乱す恐れがあり、さらに農業被害を起こすという理由で問題になっている動物に注目してみた。
まず、1970年代に放映されたアニメ「あらいぐまラスカル」により、ペットブームが起こってしまったアライグマである。そのかわいらしい容貌から今でもペットとしての人気が高い。しかしアライグマは、幼獣のときは人間になついてかわいいものの、成獣になると気が荒く凶暴になる。もともと野生動物のため、大人になると手のつけられない乱暴物になることは明白であり、イヌやネコのようにペットとして飼うには無理があったのである。
アライグマは、北米が原産で、魚、小鳥のヒナや卵、小型哺乳類、...