今日の多くの学校や研究相談所では、来談者中心療法と行動療法のカウンセリング技法が活用されている。この2つの基礎的な理論面、技法面、長所短所等を比較しながら述べよ。

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    今日の多くの学校や研究相談所では、来談者中心療法と行動療法のカウンセリング技法が活用されている。この2つの基礎的な理論面、技法面、長所短所等を比較しながら述べよ。
     来談者中心療法は、アメリカの臨床心理学者カール・ロジャーズの唱えた理論よって基づいている。カウンセリングといえばこの方法と考えられているほどである。
     この療法は、現実の自分・ありのままの自分と、理想の自分・思い込みの自分が一致している状態になることである。
     すなわち、本当の自分の体験とは異なる自己概念を持った状態から、本当の体験に基づいた自己概念を形成することが目標である。この目標を達成するにあたって、それまではカウンセラーが主導権を握り、療法を行っていたものが、クライエントのありのままの姿を尊重し、共感的に理解することを大切にする方法が採られた。
     カウンセラーは、クライエントをありのまま受け入れ、クライエントの感じ方、考え方で一緒に感じ、考えていく。クライエントが話す内容を要約したり、その背景に流れる感情を明確にしていく。その点で重要となるのが、テクニックではなく、リラックスした雰囲気の中で、クライエントの主体性や...

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