子どもの「個人差」について

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    子どもの「個人差」について
     人は、身長・性格・顔つきなど、あらゆる場面に違いが見られる。特に、知的行動、情緒的行動、意志的行動の3つの側面に大別することができ、それぞれに個人的な特徴が表れる。このような、個人間にみられる、精神的、身体的な特性の違いのことを「個人差」と言う。
     本稿では、知能・性格・教育・障害の4点から「個人差」というものについて考えていく。
     ①知能
     知的行動における特徴は、それぞれの環境によっても規定されるが、自身の内部にある個人的要因によっても規定される。
     ウェクスラーは「知能とは目的的に行動し、合理的に思考し、その環境を効果的に処理する総合的、全体的な能力である」と定義しており、このように現在では人と環境との相互作用の中で捉えていこうという考え方が、広く支持されている。
    そして、知能の程度をはかるための物差しとして「知能検査」がある。ビネー式知能検査からは、知能の発達程度を表す知能指数(IQ)という概念ができた。
    また発達には、ある刺激を与えた場合、その効果が最も有効的に作用する時期があり、これを臨界期という。就学時期を、6,7歳としている国が多いのは、こ...

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