家族福祉論 家族福祉の概念について

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     『家族福祉の概念について述べよ。』
     「家族」という言葉を辞書で調べてみると次のように書かれている。「家族とは、夫婦関係を基礎とし、親子関係・兄弟姉妹関係などによって構成される近親者の集団。一般に、同じ家に住み、生活を共にしている。産業の進展とともに直系家族・複合家族から核家族へと変化している。」と書かれている。つまりは、このような小集団の中で行われる福祉が「家族福祉」ということになる。
     家族は、個人のライフサイクルと同様に、その家族ごとに独自のライフサイクルをもっている。それは、ある一定の年代的区切りにより展開され、ライフステージとも呼ばれており、次のようなものがある。
    ①新婚期
     新しい家族として夫婦関係を形成する時期であり、出産、育児を含む家族生活に対する長期的な計画を立てる時期。
    ②養育期
     乳幼児の健全な保育を行う時期。
    ③教育期
     子どもの学習の保障を図り、子どもの進路や生き方について考える時期。
    ④排出期
     子どもの教育を終え、その子どもたちが就職したり結婚したりして、独立する時期。
    ⑤老年期
     子どもたちを自立させ、自分たちも仕事の第一線から退き、安定した老後のため...

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