【自立支援の意義と課題】⑪
介護の基本とし、最も大切なのは、障害のある人々が、その人が望む、その人らしい生活が送れるように日常生活上の援助をしていくことである。しかし日常生活上の介助を行う場合に、何でも手助けすることは決して本人のためになることではない。必要以上の介護は過剰介護となり、結果的に本人の自立性や残存能力を低下させることになり自立支援に向けた介護が望まれる。
介護依存度の多い人には自分ですることの喜びとやりがいが感じられるように支援していくことが必要である。介護者が本人の代わりにやってしまうことは簡単なことであるが、それでは本人の自立性は高まらない。本人自身ができる限り自力で自立し...