最近の消費者の環境意識の変化を考えるうえで、注目していきたい新しいライフタイルのキーワードとして「ロハス」がある。ロハスとは、健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルを基本として生活している人のことである。こうした消費者の新しい価値観は、従来のように「まず第一に環境問題への配慮ありき」という考え方とは少し異なっている。どちらかというと、本当に健康的で快適な生活を追及していけば、「自分の身体に良い商品は、環境にも優しい」というように、自分の中にも主体的に環境への配慮をしていく姿勢がそこにあるのである。
このような消費者の環境意識の変化を背景に、最近の環境配慮型商品に新しい傾向が生まれつつある。これには従来からあるような省エネに貢献しつつ同時に経済的メリットを提供するという環境配慮型商品のあり方に加えて、健康志向、環境保護意識の高いロハス層を対象とした商品展開がされているのである。たとえば、商品自体はもちろん、その商品を提供する仕組みや社会全体の未来までも考慮しながら環境問題解決のために行動を起こしてきているのである。フェアトレードコーヒー(伝統農法を守る契約農家の人々によって育てられた有機コーヒー豆)はその一つである。スターバックスでは2002年からフェアトレードのマークをつけたコーヒーの販売を始めており、コーヒー生産地の経済や社会、環境へも持続的に貢献し、持続可能な成長をモットーとしている。
ロハス層を意識した戦略の必要性
最近の消費者の環境意識の変化を考えるうえで、注目していきたい新しいライフタイルのキーワードとして「ロハス」がある。ロハスとは、健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルを基本として生活している人のことである。こうした消費者の新しい価値観は、従来のように「まず第一に環境問題への配慮ありき」という考え方とは少し異なっている。どちらかというと、本当に健康的で快適な生活を追及していけば、「自分の身体に良い商品は、環境にも優しい」というように、自分の中にも主体的に環境への配慮をしていく姿勢がそこにあるのである。
このような消費者の環境意識の変化を背景に、最近の環境配慮...