かつては、女性は結婚か子供ができると、大抵の場合はそれをきっかけに仕事をやめて家庭に入るのが普通だった。しかし、女性の高学歴化とそれに伴う社会観、人生観の広まりにより経済的、精神的自立を求めて、仕事をやめない女性が増えてきた結果、先進国では専業主婦を抱える家庭のほうが少なくなってきている。だが、今の日本では、段々良くなってきているとはいえ、性別役割分業にとらわれているために、女性の能力がほとんど発揮されていないのが現状である。そこで、このレポートでは結婚における男女の不平等について、どうすれば、女性が安心して、自身のキャリアを中断することなく子供を産み、育てるという、女性の能力を発揮することができることができるかについて調査した。
今の日本社会では、属性やそれに伴う性別役割分業のために、ほとんどの場合有職、無職にかかわらず女性が1人で家事や育児などをしている。そのため、結婚をしたり子供を産んだりした場合でも仕事を辞めずに働くのは、近くに実家などがない限りなかなか難しい。そのうえ今の日本の企業では残業などもあり、育児休暇を取ることも難しく、仕事を続けたくても辞めざるを得ないという状況もある。しかし、一度結婚や出産で仕事を離れてしまうと、よほどの特殊な技術を持っていない限り元の条件で働くことは難くなってまう。またパートとして再就職しても給料は低く,昇給の可能性も低くなってしまう。実際に、短大を卒業してから同じ会社で定年まで働いた場合と、27歳から32歳まで5年間育児などの為に離職してそれから定年まで働いた場合を比較してみると、短大を卒業してから同じ会社で定年まで働いた場合では、生涯所得は2億3千6百万円なのに対して、同じ条件で、27歳から32歳まで5年間育児などの為に離職してそれから定年まで働いた場合では、生涯所得は5千百万円となり、離職しなかった場合と比べて1億8千5百万円もの差が出るという。
法女性学Bレポート
結婚、出産によって女性が払わなくてはならない犠牲について
かつては、女性は結婚か子供ができると、大抵の場合はそれをきっかけに仕事をやめて家庭に入るのが普通だった。しかし、女性の高学歴化とそれに伴う社会観、人生観の広まりにより経済的、精神的自立を求めて、仕事をやめない女性が増えてきた結果、先進国では専業主婦を抱える家庭のほうが少なくなってきている。だが、今の日本では、段々良くなってきているとはいえ、性別役割分業にとらわれているために、女性の能力がほとんど発揮されていないのが現状である。そこで、このレポートでは結婚における男女の不平等について、どうすれば、女性が安心して、自身のキャリアを中断することなく子供を産み、育てるという、女性の能力を発揮することができることができるかについて調査した。
今の日本社会では、属性やそれに伴う性別役割分業のために、ほとんどの場合有職、無職にかかわらず女性が1人で家事や育児などをしている。そのため、結婚をしたり子供を産んだりした場合でも仕事を辞めずに働くのは、近くに実家などがない限りなかなか難しい。そのうえ今の日本の企業では残業などもあ...