教員として働くとは、人と人との関わりの中で柔軟に対応していくことです。赤田先生は3つのエピソードからそれを教えてくださいました。
まず、1つ目のエピソードについて考えたことについて述べたいと思います。「教員は確固たる理念を持って行動すべきである」教員を目指す者は皆、心得ているでしょう。しかし、実際に自分自身が教員という立場で生徒と向き合った時、本当に理念や理想を基準に動くのでしょうか。また、シュミレーションしていたように動くことができる(・・・)のでしょうか。赤田先生は父親から虐待をうけている子供たちが助けを求めて来た時に理想に基づいて行動されました。しかし、学年主任の先生の「一生面倒はみれないのだ」という言葉で弱い者を守ってやっているのだという自分の自己満足的な行動だったのだと気づいたそうです。誰しもテレビドラマで見るような教師像を理想に思いがちですが、本当の教員は単に絵に描いたような理想を実行するのではなく、自分が教員という立場にあるということをまず自覚できていなければならないと感じました。
そして、2つ目のエピソードはツッパリ少年のタクが卒業間近のお別れ会で自分の曲を歌い、それを聞いた他の生徒たちは教員の顔をじっと見ていたというお話でした。その歌の歌詞は教師と生徒の抑圧的な関係を批判したものだったそうです。
「今、教員として働くとはどういうことか」
教員として働くとは、人と人との関わりの中で柔軟に対応していくことです。赤田先生は3つのエピソードからそれを教えてくださいました。
まず、1つ目のエピソードについて考えたことについて述べたいと思います。「教員は確固たる理念を持って行動すべきである」教員を目指す者は皆、心得ているでしょう。しかし、実際に自分自身が教員という立場で生徒と向き合った時、本当に理念や理想を基準に動くのでしょうか。また、シュミレーションしていたように動くことがのでしょうか。赤田先生は父親から虐待をうけている子供たちが助けを求めて来た時に理想に基づいて行動されました。しかし、学年主...