1.諸言
水には硬水(ドイツ硬度で20度以上、CaCO3−300mg/L以上含む)と軟水(ドイツ硬度で10度以下、CaCO3−100mg/L以下含む)という、カルシウムイオンとマグネシウムイオンを含んでいる量で呼び方が異なっている。そこで、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)によるキレート滴定法を用いて、それらのイオン濃度を測定することによって、水の硬度を求めることが目的である。
【原理】
硬度は水中に存在するカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量をこれらに対応する炭酸カルシウムCaCO3のmg/Lに換算したものである。カルシウムイオンとマグネシウムイオンはpH 10においてEDTAと1:1のモル比で反応する。
滴定の終点を金属指示薬エリオクロムブラックT(EBT)で検出し、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量を算出する。
エリオクロムブラックT (EBT)は、黒紫色金属光沢をもった粉末で、水、アルコールに溶けやすいが、溶液(ことにアルカリ性水溶液)は不安定でまもなく分解する。この色素はpH6以下では赤色を呈するが、暫くすると重合して赤褐色となる。
pH6以上では、スルホン基は完全に解離していると考えられるので、この色素の基本式をH2I^(-)で表すことが出来る。
水の硬度分析
諸言
水には硬水(ドイツ硬度で20度以上、CaCO3-300mg/L以上含む)と軟水(ドイツ硬度で10度以下、CaCO3-100mg/L以下含む)という、カルシウムイオンとマグネシウムイオンを含んでいる量で呼び方が異なっている。そこで、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)によるキレート滴定法を用いて、それらのイオン濃度を測定することによって、水の硬度を求めることが目的である。
【原理】
硬度は水中に存在するカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量をこれらに対応する炭酸カルシウムCaCO3のmg/Lに換算したものである。カルシウムイオンとマグネシウムイオンはpH 10においてEDTAと1:1のモル比で反応する。
滴定の終点を金属指示薬エリオクロムブラックT(EBT)で検出し、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量を算出する。
エリオクロムブラックT (EBT)は、黒紫色金属光沢をもった粉末で、水、アルコールに溶けやすいが、溶液(ことにアルカリ性水溶液)は不安定でまもなく分解する。この色素はpH6以下では赤色を呈するが、暫くすると重合して赤褐色となる。
pH6以上では...