第2クール レポート

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    ともに学ぶ保健医療福祉 2クールレポート「性感染症」
    テーマ「青年期の重要な健康問題である性感染症について知り、予防行動を考える」
    はじめに
     今回2クールでは、「性感染症について」というテーマにそって話し合いました。性感染症とは、性行為によってうつる病気のことです。以前は性病とも呼ばれ、一部の人たちがかかる特別な病気というイメージがありましたが、最近は病気の種類も感染者数も多くなり、呼び方も性感染症に変わりました。性感染症の多くは、感染しても顕著な症状がないために、気づかないうちに人から人へ、感染の輪を広げる深刻な状況を生み出しています。いま性感染症は、一部の人がかかる特別な病気ではなく、普通に生活していて、一度でも性行為をした経験があれば、誰がかかっても不思議ではありません。
    本論
     主な性感染症としては、主に以下のようなものがあげられます。
    ・エイズ(後天性免疫不全症候群[Acquired Immune Deficiency Syndrome])
    HIV(ヒト免疫不全ウイルス[Human immunodeficiency Virus])というウイルスが、人間の血液に入って起こる感染症で、感染すると免疫の機能が破壊される。結果、なんらかの病原体が体内に入ってもその攻撃から身を守ることができず、悪性腫瘍やさまざまな感染症にかかって、最悪の場合は死にいたる。
    性器クラミジア感染症
    クラミジアという微生物によって起こるもので、いま若者の間で感染者が急増している。
    症状がないことが多く、あっても軽い。感染すると男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎などを発症し、また女性の場合、不妊症の原因にもなる。
    淋菌感染症
    淋菌によって起こるもので、感染すると性器クラミジアと同じように、男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎を発症する。感染症状はクラミジアよりも重く、男性の場合は激しい痛みを伴うことが多い。しかし女性の場合、自覚症状がないことも多い。
    テーマを調べる中で目に映ったのは、「現代の性感染症の患者は10代後半~20代前半の若い世代に多く、また男性よりも女性に多い。特に10代後半の感染者では、男性の2倍以上が女性である」という性感染者の特徴です。この原因として、①複数のパートナーを持つ人が増えている②オーラルセックスの一般化③無関心または知識がない④気づかないうちに他人へ感染、などがあげられます。
     性感染症への感染など、何らかの問題が発生したときダメージを受けるのは、感染した本人であり、自分自身で対処しなければなりません。トラブルを防ぐためには、必ず予防策が必要です。予防のためには、①NO SEX(セックスをしない)②STEADY SEX(特定の相手とセックスする)③SAFER SEX(より安全なセックスを心がける)など、3つの方法があげられます。
     一般的に、妊娠や性感染症を防ぐために多く用いられるのはコンドームですが、コンドームで100%避妊できるわけではなく、またコンドームでは防ぐことができない性感染症もあります。
    まとめ
     現在若い世代の性感染症や人口妊娠中絶が増えていることの背景には、セックス経験の低年齢化、セックス伴うリスクについて十分に知識がないままセックスしてしまう、知識はあっても実際の場面で実行できない、などの原因があげられます。
    日本では、性の情報に過敏に反応してできるだけ隠そうとしたり、行動を禁止するような習慣が強くあります。しかし、性感染症の予防に本当に必要なのは、大人がこどもに正しい情報を伝え、こどもたちが自分で考え、行動できるよう手助けすることだと思います。家族、学校、地域社会で性教育を行っていくことで、こどもたちも自分を守るのは自分だという自覚を強くもつことができるようになると思います。
    参考文献
    ・岩本愛吉監修/性のトラブルから身を守るために あなたに知ってもらいたい エイズと性感染症のこと/:1-36
    ・SHARE http://share.or.jp/health/aids/ica/

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