憲法・思想良心・学問の自由

閲覧数2,992
ダウンロード数24
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    思想・良心の自由の意義について述べよ
     思想・良心の自由(19条)は内心の自由の保障であり、すべての精神的自由の基礎となる。精神的自由権は、内面的精神活動の自由(思想・良心の自由、信仰の自由、研究の自由)と外部的行為の自由(表現の自由、宗教活動の自由、研究発表の自由)に分かれ、思想良心の自由と表現の自由で、ほぼ全ての精神的自由権をカバーできる。
     現代社会においては、インターネットなどにより、個人のデータを容易に電算的に集積し、色々な付加価値・意味を読み取ることができてしまうので、思想・良心の自由を侵害する場面は多くなっているといえる。
    思想・良心の自由の保障の意味について答えよ
     19条の保障の意味は、内心の領域にとどまる限りは、国家との関係で絶対的な自由として保障される。これは、内心にとどまる限りは、他人の人権と衝突することがありえないからである。よって、国家権力は、内心の思想に基づく不利益的な取扱をしたり、特定の思想そのものを禁止したりすることは一切できない。
     これに対して、私人間では、19条の保障の意味も相対化されることになる。私人間の私的自治の調整という観点から、相手の人権との調整の限りにおいて、こちら側の思想・良心の自由の保障の程度も弱まる場合があるということである。
    三菱樹脂事件(最大判昭和48年12月12日)について述べよ
    学生Xは、学生運動歴を秘したことを理由に、3か月の試用期間満了時に、本採用を拒否された。Xはこれを違法として、労働契約関係存在の確認の訴えを提起した。
     第二審は、企業が採用の際に政治的思想信条に関する事項の申告を求めるのは公序良俗に違反するとし、Xの勝訴判決を言い渡した。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    思想・良心の自由
    思想・良心の自由の意義について述べよ
     思想・良心の自由(19条)は内心の自由の保障であり、すべての精神的自由の基礎となる。精神的自由権は、内面的精神活動の自由(思想・良心の自由、信仰の自由、研究の自由)と外部的行為の自由(表現の自由、宗教活動の自由、研究発表の自由)に分かれ、思想良心の自由と表現の自由で、ほぼ全ての精神的自由権をカバーできる。
     現代社会においては、インターネットなどにより、個人のデータを容易に電算的に集積し、色々な付加価値・意味を読み取ることができてしまうので、思想・良心の自由を侵害する場面は多くなっているといえる。
    思想・良心の自由の保障の意味について答えよ
     19条の保障の意味は、内心の領域にとどまる限りは、国家との関係で絶対的な自由として保障される。これは、内心にとどまる限りは、他人の人権と衝突することがありえないからである。よって、国家権力は、内心の思想に基づく不利益的な取扱をしたり、特定の思想そのものを禁止したりすることは一切できない。
     これに対して、私人間では、19条の保障の意味も相対化されることになる。私人間の私的自治の調整という観...

    コメント2件

    miki0107 購入
    詳しく正確に書かれてた
    2006/11/07 0:05 (18年前)

    kurotetsuko 購入
    安くて参考になって助かりました
    2007/11/12 21:00 (17年前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。