実験レポート
実験題目:
金属アルコキシドのゾルゲルプロセスによる無機材料の製造
1.緒言
1.1.実験の目的
Tetraethylorthosilicate(TEOS)を塩基性条件下、酸性条件下でそれぞれ反応させて、球状微粒子の合成、バルク体の作製を行い、電子顕微鏡で観察を行う。これを通して、ゾル-ゲル法や電子顕微鏡の構造についての理解を深める。
1.2.原理
ゾル-ゲル法とは無機、有機金属塩の溶液を出発溶液とする。この溶液を加水分解および縮重合反応によりコロイド溶液(Sol)とし、さらに反応を促進させることにより流動性を失った固体(Gel)を形成させる。このGelを熱処理することによりガラスやセラミックスを作製する方法である。
ゾル-ゲル法の特徴
ガラスが低温で生成し、緻密に焼結した多結晶セラミックスが低温で生成。
高度の均質性が容易に達成できる。
反応式
nSi(OC2H5)4 + 4nH2O → nSi(OH)4
nSi(OH)4 → nSiO2 + 2nH2O
2.実験方法
2.1.塩基性条件、球状微粒子の合成
(1) A1溶液:エタノール溶媒に対して、TEOS濃度0.8mo...