■特徴
高輝度の光パルスは、大気中での大きな電流が流れ、放電が起こることにより発生する。輝度は、半値幅twと波高hに左右され、twが小さく、hが大きいこととが望ましい。上図のような電気回路を利用すると、理想的な波形を容易に作成しやすくなる。また、条件から、できるだけ抵抗が少ない状態で高い電圧をかけることが必要となってくるが、コンデンサを使うと、高エネルギーを短い時間で放出できるため、このような目的の回路には適している。.....
■時間軸上のパラメータ(※主要なもののみ述べる)
1) t d (遅延時間)
理想パルスが立ち上がるべき時刻から、実際のパルスが10 %立ち上がるまでの時間。
2) t r (立ち上がり時間)
実際のパルスが、理想パルス波高hの10 %から90 %まで立ち上がるまでの所要時間。
3) t f (立ち下がり時間)
実際のパルスが、理想パルス波高hの90 %から10 %まで立ち下がるまでの所要時間。
4) t w (半値幅)
パルス波形が理想パルス波高hの50 %以上である時間。一般にパルス幅として使う。
5) T (周期)
周期的なパルスにおいて、実際のパルス波形の同じ点を取ったときの点と点の間隔。
パルスの周波数fは、f=1/Tで求める。
■振り幅のパラメータ
1) a (オーバーシュート)
理想パルス波高hより飛び出した分。
2) b (リンギング)
安定せずに波打った分。安定しなかった波形の頭同士をつなぎ、その長さを測る。
3) c (ザグ)
理想パルス波高hより下がった分。波形の平均線がどのくらい落ちたかを測る。
4) d (アンダーシュート)
波形が0の線より下に飛び出した分。......
5) 静電遮蔽室を使用した理由を述べよ。
大電流が発生することに伴って大電磁波が発生するため。電子波は観測の際の雑音となり、
そのままにしておくと正確な観測値を得ることが困難になる。静電遮蔽室はトタン板などで
構成され、電磁波を通しにくい構造になっているので、利用することにより、電磁波からの
影響を最小限にとどめた精密な観測が可能となる。
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1.パルス波形の定義を調べなさい
パルスとは 「正弦波でないすべての波」という意味を持ち、一定時間ごとに同じ波形が現れ 、
る周期的なもの(三角波 方形波 など)と ランダムに波形が現れるもの(ランダムパルス など) 、 、
がある。後者の方が一般的なパルス波形となるが、解析においては、周期的なものの方が向い
ている。以下、基本的なパルスの考え方を図とともに示す。
上図の通り、現実のパルスは理想パルスよりも波形の出現が遅れ、いったんhを超えてからh
付近になったあと、緩やかに下降し、パルスがなくなるべき時間を過ぎてもしばらく出現して
いる。最後は、この逆の課程でまた0に戻る。この上がっていく過程を「立ち上がり 、下が 」
っていく過程を「立ち下がり」と呼ぶ。パルスは理想パルスの波高hを目安として以下のよう
に定義されており 「立ち上がり」「立ち下がり」の開始場所が明確になる。 、
■時間軸上のパラメータ (※主要なもののみ述べる)
) t (遅延時間) 1 d
理想パルスが立ち上がるべき時刻から、実際のパルスが %立ち上がるまでの時間。 10
) t (立ち上がり時間) 2...