飲料水の細菌学的試験

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    資料紹介

    12、飲料水の細菌学的試験

    1、 一般細菌数
    目的
    検水中に存在する一般細菌数を測定した。

    方法
    ? 滅菌チューブに検体(明治薬科大学の実習棟の前の池の水)を12〜13mL採取した。
    ? 検水1mLを滅菌シャーレに入れた。ついで、あらかじめ滅菌し、約50°に保った標準寒天培地15mLを無菌的に注ぎ、冷却固化させた。
    ? 標準寒天培地5mLを重層して固めた。
    ? 平板を36±1度で、24±2時間培養した。
    ? 発生した集落数を計数した。

    補足
    ○ テンペレートファージのlife cycleには溶原化経路と溶菌経路の2つの経路がある。溶菌経路とは、ウイルスが宿主菌に感染すると宿主細胞の破壊を引き起こし、プラークを形成する経路のことである。溶原化経路とは、ファージDNAが宿主染色体DNAに組み込まれると不活性なまま何世代にもわたり宿主細胞のDNAと一緒に複製される経路のことである。これは、紫外線の照射などの刺激により溶菌経路に移行し、宿主細胞の溶菌が起こる。
    ○ 一般にビルレントファージは透明なプラークを、テンペレートファージはドーナツ型のプラークを形成する。このプラークの中心に発育した菌は溶原菌である。
    ○ プロファージ化とは、宿主細胞のDNAにウイルスのゲノムが入ることである。
    ○ ウイルスとは、エネルギー代謝系や、タンパク合成系を持っていないので、生きた宿主細胞に感染して細胞内増殖する(偏性細胞内寄生性)
    ○ 1つのプラークは1粒子のファージの感染により起こる。

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    12、飲料水の細菌学的試験
    一般細菌数
    目的
    検水中に存在する一般細菌数を測定した。
    方法
    滅菌チューブに検体(明治薬科大学の実習棟の前の池の水)を12~13mL採取した。
    検水1mLを滅菌シャーレに入れた。ついで、あらかじめ滅菌し、約50°に保った標準寒天培地15mLを無菌的に注ぎ、冷却固化させた。
    標準寒天培地5mLを重層して固めた。
    平板を36±1度で、24±2時間培養した。
    発生した集落数を計数した。
    結果
    検水1mL中発生した集落は5個だった。
    考察
    検水1mL中発生した集落は5個だったので、この時点では飲料水として適することが分かった。
    2、大腸菌群
    目的
    特定酵素基質培地法により、試料中の大腸菌群の定性および定量を行う。
    方法
    採取した検水に50mLに50mL用MMO-MUG培地を添加し、溶解する。(実習では10mL用MMO-MUG培地を使用し、1/5スケールで行った。また、10mL用MMO-MUG培地の試験管の目盛線まで検水を加えた。
    37度で24時間培養した。
    培地黄変の程度を比色標準液と比較し、比色標準液より濃い場合に陽性と判定した。
    結果
    培地の色は黄色になった。...

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