教育課程論

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    資料紹介

    『教育課程とは何かついて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。』
     教育課程とは,「平成14年度から実施される完全学校週5日制の下で、各学校がゆとりの中で特色ある教育を展開し、児童に豊かな人間性や基礎・基本を身につけ、個性を生かし、自ら学び自ら考える力などの〔生きる力〕を培うことを基本的なねらい」として、豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。自ら学び、自ら考える力を育成すること。各学校が創意工夫を生かし特色ある教育、特色ある学校づくりを進めること。を基本方針に改訂された学習指導要領である。
     教育課程の基準として、文部省は昭和21年5月から『新教育指針』の配布を始めた。これは法的拘束力を有するものではなく、現場の教師が授業を行う際の手引書扱いに過ぎなかった。そして昭和21年11月日本国憲法が発布され、その下で昭和22年3月教育基本法が制定された。教育基本法及び学校教育法の交付と並行して、昭和22年3月に最初の学習指導要領が制定された。
     また教育課程の上でも、「それぞれの学校で、その地域の社会生活に即して教育の内容を吟味し、その地域の児童青年の生活を考えて、これを定めるべきものである。」と述べられ、終身・地理・歴史の代わりとして「社会科」が新設されたこと、及び「家庭」と「自由研究」が新設されたのである。しかし、昭和22年の『学習指導要領 一般編〔試案〕』は、きわめて短期間で作成されたものであったため、昭和26年文部省は学習指導要領の全面改訂を行った。この改訂以降「教科課程」にかわって「教育課程」という語が、「考査」にかわって「評価」という語が用いられることになった。また「自由研究」は「教科以外の活動」に変更された。この教育以外の活動はさらに3つに分類され、第1は、「民主的組織の下に、学校全体の児童が学校の経営や活動に協力参加する活動」であり、第2は学級会などを含む「学級を単位としての活動」であり、第3は「クラブ活動」である。しかしながら、このような経験的カリキュラムはやがて批判にさらされるようになる。なぜなら経験学習によって児童生徒の基礎学力が低下したこと、そして青少年の非行、規律の低下などが問題となり、学校教育においても対応策が求められるようになったからである。これに対して昭和33年3月教育課程審議会は答申を出し、道徳教育・基礎学力・科学技術教育に重点をおくように方針を示した。同年10月には学習指導要領の改訂が行われ、文部省は改訂と同時に同年8月学校教育法施行の一部を改正した。この改正によって、教育課程は4領域に構成された。その4領域とは、各教科・道徳・特別教育活動・学校行事等である。また学習指導要領の名称から「試案」の文字も消滅している。また最も着目すべきは、特設時間「道徳」の設置である。なお「道徳」の設置は、昭和33年10月の学習指導要領改訂を待たず、3月18日文部次官通達によって4月から先行的に実施されるようになった。また10月の改訂においては社会科から道徳教育はなくなる一方で、系統主義的路線は路襲されている。また、算数・国語・理科の教科では授業時間数が増加し、基礎学力の向上が目指されている。
     1960年代には経済界から経済成長を担う人材育成を教育に求める声が高まった。これは教育を人的資本のための投資とみなす考え方である。これにともない小学校学習指導要領は昭和43年7月11日に改訂された。この内容を見ると、以前の4領域から3領域へと編成され、その3領域とは各教科と道徳と特別活動である。特

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    『教育課程とは何かついて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。』
     教育課程とは,「平成14年度から実施される完全学校週5日制の下で、各学校がゆとりの中で特色ある教育を展開し、児童に豊かな人間性や基礎・基本を身につけ、個性を生かし、自ら学び自ら考える力などの〔生きる力〕を培うことを基本的なねらい」として、豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。自ら学び、自ら考える力を育成すること。各学校が創意工夫を生かし特色ある教育、特色ある学校づくりを進めること。を基本方針に改訂された学習指導要領である。
     教育課程の基準として、文部省は昭和21年5月から『新教育指針』の配布を始めた。これは法的拘束力を有するものではなく、現場の教師が授業を行う際の手引書扱いに過ぎなかった。そして昭和21年11月日本国憲法が発布され、その下で昭和22年3月教育基本法が制定された。教育基本法及び学校教育法の交付と並行して、昭和22年3月に最初の学習指導要領が制定された。
     また教育課程の上でも、「それぞれの学校で、その地域の社会生活に即して教育の内容を吟味し、その地域の児...

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