レポート作成の基礎知識
出典をはっきりさせることは、レポートの基本である。 引用したら出典をはっきりさせる必要がある。出典の書き方としては以下の3つが基本的である。
(a) 「・・・である」(甲野乙助『日本経済』1996, 日本評論社,P.34)。
(b) 「・・・である」(2)。レポートの末尾に 注)(1) 甲野乙助『日本経済』1996, 日本評論社,P.34 (2)…
(c) 「・・・である」(甲野乙助, 1996:34)。レポートの末尾に<参考文献リスト>を箇条書き。
・甲野乙助『日本経済』1996, 日本評論社
・丙田丁一『経済学入門A』 2002,弘文堂
最後に、日本語としてちゃんとしていることが必要である。これが実は一番大切である。
形式的なことも大事である。誤字・脱字はレポートの信用度をぐっと下げるからである。
例えば、「価値感」、「感心が高い」、「意志表示」、「私の考えは…だと思う。」…どこが間違いかお分かりだろうか。自信がなかったら、辞書を引くクセをつけるべきである。また、パソコンを使ってレポー
トを各場合、Word の文書校正(「F7」を押す)機能が便利である。ただし、完璧ではないので注意を要する。
レポートの書き方
〇.序論
大学ではレポート課題がよく出されますが、先生によるとまだまだ感想文の範疇を出ないというもの
も少なくない。ただし、「レポートの書き方」などの授業・ガイダンスがない以上、こうなってしまう
のも仕方ない気もする。そこで、今回はこれらの作り方をまとめてみた。
一.レポート作成の基礎知識
1.レポート≠作文、感想文
まず、論理的であること、言いたいこと(結論)が順序よく並んでいることが必要である。
以下の文章は論理的に正しいとはいえない文章である。
a 私の友人のあるアメリカ人は、毎週末福祉施設でボランティアをしている。このように、アメリカ
人は、一般的に奉仕精神が旺盛である。
b アメリカでは、このような外務大臣はいない。したがって、日本でも早く交代すべきである
次に、議論の進め方がはっきりしている(問題提起→結論の流れ)ことが必要である。
このことを守るためには、次の2点に注意すると良い。①構成が大切。アウトラインがしっかりして
いること。 ②「第一に…。第二に…。」というテクニック。(例えば、「しかし、このように解すると、
3つの問題が生じ...