1、消費者の決定について説明する。
①無差別曲線の性質・・
(1)無差別曲線は右下がりの曲線である。
(2)原点から遠いほど高い効用がある。
(3)無差別曲線は交わらない。
(4)原点に対して凸である。
②2財の場合の予算線・・
予算線とは予算制約式を、財・サービスの消費量と財価格のグラフ上に描いた直線である。
複数の消費財を購入するときは、支出額が予算を下回らないといけない。
消費財が2財のケースを考えてみると、Paを第1財の価格、Pbを第2財の価格、Mを予算額とするとき、予算制約式は次の不等式になる。(但し、Pa=Pa、Pb=Pb、M=Mとする)
M≧Pa x a + Pb x b ・・ 1・1
(1・1式は「予算空間内」での消費行動を示す)
予算をすべて支出する場合の消費行動について考察する。
1・1式において横軸を a、縦軸を b、とするとして縦軸 bについて解くと
b =―Pa/Pb×a +M/Pb ・・ 1・2
1・2式において、a =0とするとb=M/Pbが縦軸の切片となることがわかる。
そして勾配はーPa/Pb(但し、Pa>0、Pb>0)となる。
さらに1・1式に...