製品計画は、マーケティング・ミックスの一構成要素であるが、中でもその中核をなすものであって、マーケティング戦略の成否の鍵を握るものである。
その上、この製品計画は、設備計画、投資計画、生産計画などの領域にまで影響を及ぼすため、それらとの調整をはからねばならず、企業活動全般との関連においてトップ・マネジメントの意思決定問題として取り扱われるほど、きわめて重要な活動であるといえる。
製品計画と類似した概念として、製品管理、製品決定、製品政策、製品戦略、マーチャンダイジングなどがあるが、これらは厳密には違いはあるものの、実際には区別されないで使用されている。
もっともマーチャンダイジングは、多様な意味をもち、混乱を招く用語と言われてきたが、AMAの定義によれば、マーチャンダイジングと製品計画とは区別されており、マーチャンダイジングは卸売業者や小売店業者の商品選定政策を表し、製品計画は製造業者の製品計画を示すものと理解できる。
製品計画は一般的に、「長期極大化利潤の確保という企業目的において、消費者需要に対して製品を質的ならびに量的に適合させる一連の計画であれる」と規定されている。
確かにこ...