だが、スペースシャトルや宇宙ステーションなどの閉鎖的空間(外部からの干渉や接触など変化があまり見られない場合)において、その中で暮らす人々にはどのような心理的障害が存在し、どのようなストレスが発生するのであろうか。
まず、考えうる問題で一番に上げられそうなものは、限られた生活空間、限られた人間関係ではないだろうか。狭い空間において数人で毎日を暮らさなければならないのである。仮に、生活空間の中で食物の生産が行われたとしてもそれほど多様なものは生産できないであろう。つまり、この二点に共通なことは変化のなさである。
さらに、考えうるのが、性的欲求である。限られた空間、限られた人間関係のなか(もちろん女性の宇宙飛行士もいるのである)で欲求は溜まる一方である。
これらの障害がいかにしてストレスとして現れ、人間の性格、行動に影響を与えるのであろうか。
1.問題
私は、前々から宇宙に行きたいと思っていた。そして、今でもその願望はある。また、世界においても宇宙に目が向けられ、一般人の宇宙旅行もできるようになりつつある。たぶん、数年後、十数年後には宇宙ステーションができ宇宙で暮らし始める人もでてくるだろう。
だが、スペースシャトルや宇宙ステーションなどの閉鎖的空間(外部からの干渉や接触など変化があまり見られない場合)において、その中で暮らす人々にはどのような心理的障害が存在し、どのようなストレスが発生するのであろうか。
まず、考えうる問題で一番に上げられそうなものは、限られた生活空間、限られた人間関係ではないだろうか。狭い空間において数人で毎日を暮らさなければならないのである。次に上げられそうなのが食生活ではなかろうか。毎日が宇宙食なのである。仮に、生活空間の中で食物の生産が行われたとしてもそれほど多様なものは生産できないであろう。つまり、この二点に共通なことは変化のなさである。
さらに、考えうるのが、性的欲求である。限られた空間、限られた人間関係のなか(もちろん女性の宇宙飛行士もいるのである)で欲求は溜まる一方である。
これら...
方法も、中々はじめにくいものなので実施できる可能性が低い