鉄鋼業界-日本企業は買収防衛策を探るべきか-

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    「鉄鋼業界-日本企業は買収防衛策を探るべきか-」
     2006年に粗鋼生産量世界1位のミタルが同2位のアルセロールに対する敵対的買収が成功(アルセロール・ミタルが誕生)したことで、業界の再編が進んでいる。国内でも2002年に日本鋼管と川崎製鉄が経営統合、JFEホールディングスが誕生している。
     アルセルール・ミタルの次の狙いは日本企業の買収といわれている。そのためか、日本企業の時価総額は軒並み高いものとなっている(図表1)。ここ最近での株価の上昇が直接的な原因であろう(図表2)。
    順位 社名 時価総額(兆円) 粗鋼生産量(万トン) 1(1) アルセロール・ミタル 8.5 4,989 2(2) 新日本製鉄 5.4 3,291 3(3) ポスコ 4.4 3,142 4(4) JFE 4.1 2,957 5(5) 宝山鋼鉄 3.0 2,273 6(14) 住友金属工業 2.9 1,348 11(33) 神戸製鉄所 1.3 773
     業界の再編の理由はそれだけではない、粗鋼需要の伸びも原因の一つである。ここ5年間で生産量が1.5倍と飛躍的に伸びており、需要の高さがうかがえる(図表3)。2002...

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