特別支援学校 小学部 ※※※
第4学年 算数科「かずとすうじ」(全11時間)【児童名 A】
1.単元設定の理由
(1)A児の実態
A児は1学期に、ものの集まりに着目し、1対1対応などにより、ものの個数を比べることができるようになった。例えば、りんごが2つとみかんが3つの集まりでは後者のほうが数が多いということを判断でき、算数に対する学習意欲が高まっている。しかし、数の概念や機能は理解できておらず、具体物を使わずに、数字の2と3ではどちらが大きいかなどは判断できない。
(2)指導観
数の機能を理解することは以後の単元の基礎となる。上記のようなA児の実態を踏まえ、数はものの個数を表していることや、数には順序があること、数は1つずつ増加することなどを理解させ、今後の算数の学習に向け自信をつけさせたい。また、A児は以前よりは集中できるようになってきたが、飽きっぽく、興味が持てないと積極的に取り組むことが難しい。そこで、いろいろな生き物が登場するストーリーを展開させたり、楽しんで出来るゲームを取り入れながら、興味や関心を喚起しつつ学習できるようにしたい。
2.単元の目標
10までの数のよみ方、かき方、数の系列、大小を理解できる。また、5までの数の合成・分解を理解できる。さらに、学んだことを日常生活である程度活かせるようにする。
3.各時間の学習内容と評価計画
次 時 学習内容 指導目標 支援 おもな評価規準
関心・意欲・態度 表現・処理 知識・理解
Ⅰ ○5までの数(4時間)
1 ・うさぎが川くだりをしていろいろな生き物に出会っていく。同じ種類の生き物を鉛筆で囲み、同じ数の数図ブロックの絵と結ぶ。 ・数の読み方を知る。
・数図ブロックと数図、数字を対応させ数字の読み方を知る。 ・うさぎがどんな生き物と出会うか、彼らが何をしているかなどを問いかけ、一緒に考えることで興味や関心を喚起する。 具体物と数図ブロックを対応させ、1~5の個数を数えることができる。
2 ・生き物の絵、数図カード、数字カードの3つのうちどれかを提示し、それに対応するほかのものを並べる。 具体物、数図、数字の対応の理解を深める。 ・生き物が1匹増えると数図ブロックが1ふえる、「1(いち)」に1ふえて「2(に)」になることを操作を通して理解できるようにする。 具体物、数図、数字の対応の理解ができる。 5までの数の系列が理解できる。
3 ・1から5までの数字のかき方を知り、練習する。 ・5までの数字のかき方を理解し、正しくかくことができる。
・5までのものと数字を対応させることができる。 ・手本を十分になぞった後に練習させるようにする。数字練習用プリントを使用する。 1から5までの数字をかくことができる。
4 ・4や5を分けたり、合わせたりする活動をおはじきや、果物の模型などを用いて行う。 ・5までの数の合成・分解ができる。 ・4個、5個のおはじきや果物のゲームを繰り返し、理解を深めるようにする。 おはじきや果物の模型を用いて、5までの数の合成・分解ができる。
Ⅱ ○10までの数(5時間)
5 ・動物の集まりに、それぞれの数に対応した数図ブロックを置き、個数を数える。 10までの数について、具体物の集まりをつくり、数図ブロックに対応させて個数を数えることができる。 ・2度数えたり、数え落としをしないように工夫するようにする。 具体物と数図ブロックを対応させ、6から10までの個数を数えることができる
6 動物の集まりの絵をしたじきで隠し、それを動かしな
特別支援学校 小学部 ※※※
第4学年 算数科「かずとすうじ」(全11時間)【児童名 A】
1.単元設定の理由
(1)A児の実態
A児は1学期に、ものの集まりに着目し、1対1対応などにより、ものの個数を比べることができるようになった。例えば、りんごが2つとみかんが3つの集まりでは後者のほうが数が多いということを判断でき、算数に対する学習意欲が高まっている。しかし、数の概念や機能は理解できておらず、具体物を使わずに、数字の2と3ではどちらが大きいかなどは判断できない。
(2)指導観
数の機能を理解することは以後の単元の基礎となる。上記のようなA児の実態を踏まえ、数はものの個数を表していることや、数には順序があること、数は1つずつ増加することなどを理解させ、今後の算数の学習に向け自信をつけさせたい。また、A児は以前よりは集中できるようになってきたが、飽きっぽく、興味が持てないと積極的に取り組むことが難しい。そこで、いろいろな生き物が登場するストーリーを展開させたり、楽しんで出来るゲームを取り入れながら、興味や関心を喚起しつつ学習できるようにしたい。
2.単元の目標
1...