1.ラジオドキュメンタリーとは
ラジオドキュメンタリーとは、文字通り音声のみで構成されるドキュメンタリーのことです。テレビドキュメンタリーのように視覚的な表現ができないため、聴く人にわかってもらえる番組を作るためには、時間をかけて構成を練り上げ、粘り強く取材をし、丁寧に編集することが重要になってきます。実際の放送局でも、新人ディレクター最初の制作番組として練習的に作られるのがラジオドキュメンタリーです。
※ラジオドキュメンタリー
・音声情報のみ
・インタビューとナレーション中心
テレビドキュメンタリー
・映像・音声・文字(テロップ 但し補助情報)の3つの情報系統
・インタビューとナレーション以外の要素を入れやすい
2.ドキュメンタリーとは
ドキュメンタリーに決まった定義はないようです。本来の意味は、「documentary:虚構を用いず記録に基づいて作ったもの」。つまりドキュメンタリーとは記録に基づく事実を紹介した番組ということになります。「事実の紹介」である以上、歪曲された表現や偏った見方が含まれていてはいけません。
しかし単なる事実の羅列ではドキュメンタリーとして成立しません。番組の中には制作者側からの視点、すなわち「制作者の主張」が必要です。この主張とは、この番組を聴いた人にいったい何を感じてほしいかということです。
取材により得た事実は制作者の主張を伝えるための媒介となるわけですが、主張を聴く人にわかりやすく伝えるためには、取材によって得た事実をただ羅列するのではなく、ある流れ(ストーリー)にそって事実の断片を並べる必要があります。
以上をまとめると、「事実の断片を再構成することによって制作者の主張を伝える番組」というのがドキュメンタリーの定義のひとつであるといえます。
3.ラジオドキュメンタリーの制作の流れ
現在問題になっていることの中からネタを絞る
身近な問題への関心や疑問に目を向けてみましょう。新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・ネットなどからヒントを得ることもあるでしょう。まずは思いついたネタをどんどん出し合い、ある程度出揃ったらいくつかに絞ります。
それぞれのネタについて調べる
図書館など、本で調べるのがいちばん良いです。具体的な数字や事実について浅く調べるならネットでも大丈夫ですが、ネットに混在する個人の主張を鵜呑みにするのは危険です。様々な事実を集めた本や、様々な人の意見をまとめた本などを調べると良いです。または直接様々な人に意見を聞いてみましょう。
番組にできそうなネタを1つ決定する
調べてきたことをもとに、取り上げるネタを1つ決めます。
<①③でネタを絞るときのポイント>
・なぜ、今、そのネタを取り上げるのか
・そのネタを取り上げることで何を伝えたいか
・ラジオドキュメンタリーの特性を生かせるか
・切り口に独自性はあるか(よく知られたネタなら新しい発見がなくてはならない)
・実現可能か(取材先の協力・予算・機材・スタッフの確保など)
・番組の構成要素は揃いそうか ・・・など
前取材・下調べを行う
番組の構成を考えるためにいろんな人に話を聞いたり、資料を調べたりします。この時点ではまだ録音は行いません。
企画書・構成表を書く
構成表・企画書はとても重要です。この段階で番組の良し悪しがほぼ決まるといっても過言ではありません。
テーマや企画意図を決めないまま取材に取りかかるということはありえません。まずは企画ありきです。必ず取材前に企画書を書いて番組を作る目的をはっきりさせましょう。制作中に何か迷いが生じたときに
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1.ラジオドキュメンタリーとは
ラジオドキュメンタリーとは、文字通り音声のみで構成されるドキュメンタリーのことです。テレビドキュメンタリーのように視覚的な表現ができないため、聴く人にわかってもらえる番組を作るためには、時間をかけて構成を練り上げ、粘り強く取材をし、丁寧に編集することが重要になってきます。実際の放送局でも、新人ディレクター最初の制作番組として練習的に作られるのがラジオドキュメンタリーです。
※ラジオドキュメンタリー
・音声情報のみ
・インタビューとナレーション中心
テレビドキュメンタリー
・映像・音声・文字(テロップ 但し補助情報)の3つの情報系統
・インタビューとナレーション以外の要素を入れやすい
2.ドキュメンタリーとは
ドキュメンタリーに決まった定義はないようです。本来の意味は、「documentary:虚構を用いず記録に基づいて作ったもの」。つまりドキュメンタリーとは記録に基づく事実を紹介した番組ということになります。「事実の紹介」である以上、歪曲された表現や偏った見方が含まれていてはいけません。
しかし単なる事実の羅列ではドキュメンタリーとして成立しま...