経済学の考え方
戦後の経済学
ケインズ革命
第二次世界大戦後の経済学はケインズ革命に始まるといってもよい。ケインズは経済学者として、専門家だけでなく一般の人々に対しても、その思考に対して、世界的な次元で影響を与えるとともに他の様々な領域においても、その一生を通じて天才的な活躍をした。と称えられた。
アメリカの大学とケインズ経済学
第二次世界大戦を契機として、世界の経済学研究の中心は、イギリスの大学からアメリカの大学に移っていった。経済学の場合このような現象は大きな意味を持つ。アメリカの諸大学が、社会的、政治的、経済学的要因によってかなり直接的に影響を受けやすい制度、組織を持っているため経済学の発展の方向がこのことによってかなりの程度左右されることになってしまったということがあるからである。
マッカーシイズムと経済学
マッカーシイズムというのは、ウィスコンシン州選出のマッカーシ上院議員が、1940年代終わり頃から50年代前半にかけて激しい反共運動を展開し、一つの政治的、社会的潮流を作り出したことにつけられた名前である。
マッカーシイズムあるいはその延長線上にある非米活動委員会は、...