「マンガ」というものは、現在多くの子どもたちに読まれているものであり、一時は日本の文化とまで言われたものである。読書離れと言われている中で、マンガの売り上げは全体の多くを占めているし、新古書店などでは、本棚の前に人がズラリと並んでマンガを立ち読みしている。しかしそのマンガも、学習マンガと呼ばれるものを除くと、公共図書館や学校図書館では多くを見る事がない。多くの蔵書を誇る横浜市中央図書館でも、マンガは限られたスペースにしかない。学校図書館になれば尚更、置いてある学校の方が少ない。私が通っていた小学校では、私が小学6年生の時に始めて図書室にマンガが入った。ただしそれは手塚治虫氏の全集ものであり、当時小学生の中で流行っていたマンガではなかった。中学校では珍しくマンガが置かれていて、休み時間になるとマンガを読みに来る生徒で図書室は溢れかえっていた。だがそのマンガも種類は少なく、しかも古い物が多かった。このように、特に学校とマンガはあまり相性が良くなく、教育現場にマンガを入れる事を躊躇う人が多いようだ。しかし、本当にマンガは全て良くないものなのだろうか。学校図書館にはあまり入れないほうが良いのだろうか。私はそれを考えてみようと思う。対象年齢は、マンガを読み始めると思われる頃の小学校高学年から中学生を対象とする。
まず考えたいのは、マンガは本当に教育上良くないものなのかどうかである。私が小学生の頃、親はやはり私がマンガを読むのに良い顔はしなかったし、よく「読むな」と言われていた。確かにマンガの中には、大人が眉をしかめたくなるような内容のものがある。ギャグマンガや青年マンガの中には、ただ笑いをとるだけで大して内容の無いものもある。推理物やミステリーと呼ばれるものでは、必ずと言って良いほど人が死んだり、暴力的なシーンが描かれたりする。
「小中学生とマンガ」について
「マンガ」というものは、現在多くの子どもたちに読まれているものであり、一時は日本の文化とまで言われたものである。読書離れと言われている中で、マンガの売り上げは全体の多くを占めているし、新古書店などでは、本棚の前に人がズラリと並んでマンガを立ち読みしている。しかしそのマンガも、学習マンガと呼ばれるものを除くと、公共図書館や学校図書館では多くを見る事がない。多くの蔵書を誇る横浜市中央図書館でも、マンガは限られたスペースにしかない。学校図書館になれば尚更、置いてある学校の方が少ない。私が通っていた小学校では、私が小学6年生の時に始めて図書室にマンガが入った。ただしそれは手塚治虫氏の全集ものであり、当時小学生の中で流行っていたマンガではなかった。中学校では珍しくマンガが置かれていて、休み時間になるとマンガを読みに来る生徒で図書室は溢れかえっていた。だがそのマンガも種類は少なく、しかも古い物が多かった。このように、特に学校とマンガはあまり相性が良くなく、教育現場にマンガを入れる事を躊躇う人が多いようだ。しかし、本当にマンガは全て良くないものなのだろうか。学校図書館...