5.被験者間計画、被験者内計画それぞれの長所と短所について
研究で結果を示すためには、複数条件下における情報の比較を行って統計的な差が認められる必要がありその研究計画は次の二つに大別できる。
1)被験者間計画:被験者を複数のグループに分け、各グループに一つの条件下での実験を行い、各群間に生じるであろうデータの違いを比較する研究計画。
2)被験者内計画:被験者をグループ分けせず、1人の被験者に複数の条件下での実験を行い、各被験者内に生じるであろうデータの違いを比較する研究計画。
例えば、「表情フィードバック仮説」の実証実験として、1988年のフリッツ・ストラックらが行ったのと同様に、A)ペン...