4.「第I種の誤り」と「第II種の誤り」について
統計的仮説検定は、検証する仮説「帰無仮説」とその逆の仮説「対立仮説」を立てて、帰無仮説が偽(棄却可)ならば対立仮説を真、帰無仮説が真(棄却不可)ならば対立仮説を偽とするものである。したがって、検定結果の誤り(過誤)のパターンは、実は真である帰無仮説を棄却して誤った対立仮説を真とする「第I種の誤り」と、実は偽である帰無仮説を棄却できず誤った帰無仮説を真とする「第II種の誤り」に限定される。
帰無仮説が正しいと仮定した時の結果が得られる確率をp値という。p=0は「帰無仮説が正しい確率0」であり、帰無仮説通りの事象が起こらないことを証明することが...