幸福感測定法についてまとめたうえで、日本における幸福感に関するデータを分析しています。
一部、卒論の参考になるかもしれません。
字数は全てで4321字程度です。
はじめに
近年「豊かさ=GDP」の図式が限界を迎え、ウェルビーイング指標が国際社会の共通語 になりつつある。国連の『世界幸福感報告書(WHR)』は 2012 年の創刊以来、毎年約 140 ヶ国の主観的生活評価を公開し、2025 年版でもフィンランドが 8 年連続で首位を維持した。
一方、日本は 2025 年版で 143 ヶ国中 55 位、平均スコア 6.147 と先進国中でも下位にとど まる(Helliwell et al 2025)。物質的インフラが高水準であるにもかかわらず主観的評価が低 迷する —— いわゆる happiness–income paradox(Easterlin 19...