環太平洋大学 通信教育課程 第2課題 合格レポートです。 A評価をいただいております。
参考資料として活用ください。
言語習得理論とCLTを活用した英語授業実践の可能性
―「よくわかる英語教育学」をもとにー
1.はじめに
現代の英語教育においては、「知識としての英語」ではなく、「活きた英語」への関心が高まりつつある。特に、実際の言語運用の場面での運用力が重視され、学習者が授業に主体的に参加し、他者と交流しながら言語を習得する授業環境をつくることが求められている。こうした考え方に基づく教授法が、CLT(Communicative Language Teaching)である。本稿では、教科書『よくわかる英語教育学』の第2部および第3部から、言語習得理論と教授法の変遷を鑑み、CLTを軸に今後の英語授業の実践方法について考察する。
2.言語習得理論の理解
第2部では、第二言語習得に関するさまざまな理論がとりあげられている。第二外国語習得にあたり、母語の干渉は無視できないものである。クラッシェンの「モニターモデル」では(教科書P44)彼は、「習得」に重きを置き、言語習得は「理解不能なインプットにふれたときに起きる」と述べている。また、習得はインプットがカギになっていてアウトプットは影響しないとも述べている。さ...