第一設題
「恋愛」という語について、5つの辞書を使って、その語義を調べ、その5つの辞書の語義を比較し、わかったことについて述べなさい。また、あなたの考えた語義を書き、更に、「やさしい日本語」を使った語義も書きなさい。
第二設題
方言には、各地域に根ざした地域方言と、社会において共通する属性を持つ集団が使う社会方言があるが、この2つの方言について、それぞれ説明しなさい。
はじめに
「恋愛」という言葉は、私たちの日常生活や文学、芸術、メディアなど、さまざまな場面で用いられる。
しかしながら、その定義は必ずしも明確に統一されているわけではなく、辞書によって微妙な違いが見ら
れる。本レポートでは、「恋愛」の歴史に迫り、5 つの異なる辞書における「恋愛」の語義を比較し。恋愛
という概念の多様性や時代背景を考察する。さらに、私自身の考える恋愛の語義を提示し、やさしい日本
語での説明を行っていく。
1 恋愛の歴史
「恋愛」という言葉は古い日本語にはなく、明治になって「社会」や「個人」などと同じく、ヨーロッパ
語の概念を日本語で表現するために作られた造語である。
日本で作られた辞書で初めて「恋愛」が登場するのは明治 20 年の「仏和辞林」で amour の訳語である。
では、それまでの日本では、一般的には「色」や「恋」で表現されていたようですが、その概念が現在の
「恋愛」と同じだったかというと、そうではなかった。では、なぜ日本に「恋愛」という概念がなかった
のかというと、一言でいうと自由恋愛が一般的ではなかったからだと考える。日本の場合、「家」の存在が
強く...