資料紹介

東京福祉大学の児童・家庭福祉論のポイント4-6です。
科目名:児童・家庭福祉論　科目コード:3172
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４．子ども・子育て支援法と子ども・子育て支援制度について

子どもを育てることは、家庭だけでなく社会全体で支えるべき重要な課題である。しかし、少子化や共働き世帯の増加に伴い、育児と仕事の両立がますます難しくなっている。こうした現状を受け、日本では子ども・子育て支援法が制定され、さまざまな施策が展開されている。本稿では、子ども・子育て支援制度の概要や意義、背景、さらに現在の課題について述べていく。

　まず子ども・子育て支援法ができた背景としては、急速な少子高齢化の進行、地域間格差の拡大などがある。1.57ショックをきっかけに政府は、エンゼルプランを作成し、2003年には次世代育成支援対策推進法、少子化社会対策基本法が制定され、自治体や企業による具体的な取り組みが求められるようになった。その後、次世代育成のための包括的なシステム構築を検討するための子ども・子育て新システム検討会議が設置され、2012年に子ども・子育て支援法を含めた子ども・子育て関連3法が制定された。

　子ども・子育て支援制度は、市町村が主体となる子ども・子育て支援給付、地域子ども子育て支援事業と国が主体となる仕事・子育...

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