佛教大学「西洋史概論」の合格リポートになります。
転用は厳禁ですので、参考程度になさってください。
課題:テキスト『超約 ヨーロッパの歴史』について。
ヨーロッパ世界はどのように形成、発展してきたのか。また現代にどのような歴史的影響を与えているといえるのか。テキスト全体を意識しながら論じなさい。
佛教大学「西洋史概論」リポート課題その1
ヨーロッパ世界はどのように形成、発展してきたのか。また現代にどのような歴史的影響を与えているといえるのか。テキスト全体を意識しながら論じなさい。
1. はじめに
本リポートはジョン・ハースト著『超約 ヨーロッパの歴史』(増補版、2023年)を主軸として引用し、ヨーロッパの誕生から現在に至る歴史の過程を説明したものである。ヨーロッパの誕生は3つの異質な「混合物」によって成り立ち、中世、ルネサンス期、宗教改革を経て近代、さらに現代へと至る。その過程で、科学革命や産業化、2つの大戦が現代社会に与えた影響を考察する。本レポートは、西洋史の流れを時系列で説明しつつ、それを総括するものである。
2. 「古代」ギリシャとローマ
はじめに、ジョン・ハーストが示した3つの「混合物」が何か明らかにしておこう。彼は3つを古代ギリシャ・ローマの文化、キリスト教、ゲルマン戦士の文化とし、これらが歴史を通して相互作用し、ヨーロッパを形成したとしている。本章では古代ギリシャ・ローマとキリスト教について概説する。
ギリシャは都市国家から成り、民主主義や哲学、芸術、数学、科...