民法総論に関する科目試験では、同じ問題を繰り返し出題する傾向があるので、出題されている問題を参考に類題を作成し、それに対する参考答案を作成してみました。
【事例1】2023年第Ⅳ回
【事例2】2023年第Ⅱ回、2025年第Ⅱ回
【事例3】2023年第Ⅰ回、2025年第Ⅰ回
【事例4】2023年第Ⅲ回、2024年第Ⅳ回、2025年第Ⅲ回
【事例1】【事例4】記載
今後、他の類題を作成し、それに対する参考答案が完成したら更新する予定です。
【事例1】-民法94条2項類推適用
Aの長男Bが、Aの知らない間に、Aの実印・印鑑登録証明書ならびに登記手続に必要な情報を冒用して、Aの所有する甲土地についてAB間の売買を原因とするB名義の所有権移転登記手続を行った。
その後、上記事実を知ったAは直ちに登記名義を回復する手続を執ることなく3ヶ月程放置していたところ、BがCに対して甲土地を自己所有と称して売却し、C名義の所有権移転登記手続を行った。BC間の売買契約締結の際、Cは甲土地がBの所有に属すると信じて取引しており、Bが甲土地を取得した経緯等について調査・確認をしていなかった。
AがCに対して甲土地の所有権を主張した場合に、Cが当該主張を...