佛教大学日本文学概論第2設題

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    資料紹介

    佛教大学日本文学概論M5107の第2設題のレポートです。A判定をいただいておりますので、是非ご参照ください。 科目コードが違っても同一設題ならば対応できます。

    【第2設題】
    歴史社会学的研究の必要性について、教科書に引かれている具体例に基づいて説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1 はじめに
     日本では上代より和歌や日記、物語などさまざまなすぐれた作品が書かれている。これらの作品を味わう際に、読者が生きている時代の社会通念や時代背景にのみ当てはめて読み進めても作品のよさを十分理解することは難しく、時として誤った解釈をしてしまう場合もある。文学作品の内容を深く理解するためには作品の背景にある歴史と時代についての知識が必要となる。(『日本文学研究法』以下①と記す。p282参照)本レポートでは日本文学を研究する際の歴史社会学的研究の必要性について考察する。
    2 歴史社会的な視点
     国文学者である藤岡作太郎は『国文学全史(平安朝篇)』で江戸時代の批評家は『伊勢物語』や『源氏物語』等平安時代の文学について「驕奢にして軽靡、かの伊勢、源氏の主人公の如き、姦媱を事として憚らず」(①p282)「代々の撰集、人々の歌集また情語艶詞に充つ、かくの如くして風教を如何と、道徳河流は指弾して顧みず。」(①p282)というように評価しているが、これは「江戸時代の色眼鏡を通して遠く平安朝を観察す。かの文学の真義は得べからずして」(①p283)としている。平安時代の作品の主人公の行動や作品の...

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