佛教大学 日本語学概論 第1設題

閲覧数318
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    佛教大学日本語学概論M5111の第1設題のレポートです。A判定をいただいておりますので、是非ご参照ください。 科目コードが違っても同一設題ならば対応できます。

    【第1設題】
    以下の留意点をよく読み、ハ行子音が奈良時代から現代にかけていかに変化したか、そして現代のハ行子音はいかなる様相であるか、3200字程度で述べなさい。
    なお、それぞれの時代にどのような子音であったかを具体的に示すだけでなく、それが当時のどういった文献から窺われるかも説明すること。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1 はじめに
     日本語は次々と新しい語彙が生まれ、「ら抜き」など文法面でも変化している。『音韻学入門韻律篇―日本語教師のためのー』(①)に子音は「日本語の音韻体系の中で清音と濁音ははっきりした対立をもっており、カ行とガ行、タ行とダ行のように清濁の対立がそのまま無声音と有声音の対立になっている。しかし、ハ行とバ行は清濁の関係ではあるが、無声音と有声音の対立になっていない。ハ行の清濁にだけ音声学的な矛盾が見られるのは、ハ行の調音法が時代とともに変遷を遂げてきたからである。」(p14~15参照)とあり、音声も変化していることがわかる。では、ハ行子音はどのように変化してきたのだろうか。本レポートでは奈良時代から現代にかけてのハ行子音の音声学的変化と現代のハ行子音はどのような様相かについてまとめる。
    2 奈良時代のハ行
     奈良時代の日本語のハ行子音は「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」の発音ではなかった。『基礎日本語学』(以下②と記す)には「万葉仮名ではハ行を表すのに用いられている漢字は両唇破裂音p/b、唇歯摩擦音fを頭子音としてもつものばかりで、声門摩擦音hを頭子音にもつものがハ行音を表すために用いられるこ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。