東京福祉大学 心理学を活かしたキャリアデザイン レポートB評価 設題:「エゴグラム」、「ジョハリの窓」、「シャインの3つの問い」についてのワークを実施し、自身についての分析を行い、その結果を受けて、どのような大学生活を送っていきたいか・・・

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    資料紹介

    東京福祉大学の心理学を活かしたキャリアデザインのレポートです。
    科目名:心理学を活かしたキャリアデザイン
    科目コード:3640
    参考にしていただければと思います。
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    資料の原本内容

    「エゴグラム」、「ジョハリの窓」、「シャインの3つの問い」についてのワークを実施し、自身についての分析を行い、その結 果を受けて、どのような大学生活を送っていきたいか、将来、心理学を仕事にどのように活かしていきたいかについて述べよ。
     心理学とは人のしぐさや発言などから、人の心の動きを科学的に読み取る学問のことである。心理学によって他人や自分の考え・行動の意味を理解できれば、対人関係での疑問や悩みを解決できる場合もある。自分の考えや性格を全て把握するのは困難であるが、エゴグラム、ジョハリの窓、シャインの3つの問いを実施することで、誰からも知られていない自己を見つけることができたり、自分の性格傾向を知ることができる。これから3つの心理検査、心理学モデルの概要を説明、実施して、自身について分析を行う。
     まずエゴグラムとは、人と関わるときの思考や感情、行動のクセや傾向つまり自我状態を、CP、NP、A、FC、ACの5つに細分化し、その人の性格や行動パターンを分析する心理検査である。エゴグラムは構造分析を応用したものであり、構造分析とは、交流分析の基本理論の一つで、人と関わるときの思考のクセを自我状態とし、P・A・Cの3種類のカテゴリーに分類したものである。PとはParentのことで、親と同じように考え、行動する部分を表し、AとはAdultのことで、現実に対応し冷静さがある「成人」の思考・感情・行動を表し、CとはChild思うまま自由にふるまったり、親の顔色を見て 素直になったり反抗したりする「子供」時代のような思考・感情・行動のことである。
    私がエゴグラムを実施した結果、CPが17点、NPが9点、Aが10点、FCが0点、ACが16点で、CPが最も高く、FCが最も低くなった。CPが高いことから規律や規則を重んじていて、倫理的で道徳的、理想を追い求める傾向があるが、その一方で、自分の価値観を重視する傾向にあり、強い固定観念を持って、それを疑わないため、自分と異なる考え方や行動を示す他者に対して厳しいこともある。またACが高くFCが低いことから他者や環境に対して順応しようとして他者との衝突をなるべく避けようとするが、自分の感情や欲求を抑え込み、他人に流されやすい傾向がある。
    このようなエコグラムを実施することで自身のコミュニケーションのタイプを知ってトラブルの原因が把握でき、気をつけるべき点を明確にすることができる。私はFCが最低点のため、まずは趣味や遊びを通じて、自分の感情や自由な発想を表現する場を作ることでFCを高めていきたい。また他人に厳しい所もあると思うので、なるべく相手の立場に立って物事を考え、自分が相手だったらどう思うかという相手目線を意識することでNPも高めて、欠点を補っていきたい。
    次にジョハリの窓とは、自己分析を通して「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を知ることで、他者との円滑なコミュニケーションや関係の築き方を知る心理学モデルである。ジョハリの窓は、自分の特性や自己理解において、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓の4つの窓に分類される。
    開放の窓は、自分も他人も知っている自己のことで、誰もが認める自己の性格などが当てはまる。盲点の窓は、他人は知っているが、自分では気づいていない自己のことで、自分では気づかないクセや考え方の傾向など、他者の視点だからこそ発見できる。秘密の窓は、自分だけが知っていて、他人にはまだ知られていない自己のことで、周囲には隠している欠点やコンプレックス、トラウマなどが該当する。未知の窓は、自分と他人も知らない、誰からもまだ知られていない自己のことで、新たな可能性や自己成長のチャンスをもたらす。
     私がジョハリの窓を実施した結果、20個の内、開放の窓が8個、盲点の窓は3個、秘密の窓は0個、未知の窓は9個であった。まず私は自分でコンプレックスが多くある方だと認識しているため、秘密の窓が0個であることに自分自身驚いている。秘密の窓が多いとコミュニケーションに支障をきたすとされているので、少ないのは良いことなのだが、親にやってもらったのが影響を与えているのかもしれない。また盲点の窓は相手を不快にさせる可能性もあるため、今ある3つをなくして、未知の窓が一番多かったので、まだ知らない自分に気づくことで自己成長に繋げていきたい。
    最後にシャインの3つの問いとは、組織心理学者であり組織文化とリーダーシップの研究で知られるエドガー・シャインが提唱した自分はいったい何が得意なのか、自分は何をやりたいのか、何をやっている自分に意味や価値を感じるのかという問いのことである。この能力、欲求、価値という3つの問いは自分のキャリアのよりどころを探る出発点であり、回答が重なるコア部分がキャリアアンカーと呼ばれる「仕事において何を最も大切にするか」という価値観のことである。キャリアアンカーを重視した仕事をすることで、働く人の満足度は高くなると考えられている。
     特にキャリアアンカーは8つのタイプに分類される。具体的には、特定の仕事に対する才能と高い意欲を持ち、自身の専門性やスキルを高めていくことに価値を見いだす専門・職能別能力や自分の仕事が社会的に意味のある影響をもたらすことを強く望む奉仕・社会貢献などである。シャインの3つの問いを実施してみると、私の能力は、地道に努力できることで、動機は家族や恋人、友人の幸せ、価値は、人の役に立ちたい、人を笑顔にしたいであり、キャリアアンカーのタイプは生活様式であった。
     生活様式は、個人的な欲求だけではなく、家族と仕事とのバランス)を大切にするタイプである。たしかに私は在宅勤務や育休制度など、柔軟な働き方ができ、福利厚生のしっかりしている企業に惹かれる傾向がある。またジョハリの窓でも創造力がある方ではないと自分も親も思っているため、クリエイティブに新しいことを生み出すことに価値を感じる起業家的創造性が最も向いていない点も納得できた。しかし、会社に入って社会でさまざまな経験を繰り返す中で、変化する可能性もあるため、あくまで「自分の理解を深めるための参考材料の一つ」として捉えて、成長に繋げていきたい。
    ここまで、エゴグラム、ジョハリの窓、シャインの3つの問いについてのワークを実施し、自身についての分析を行ってきた。この結果を受けて、コミュニケーション不足を改善し、スクーリングを受けている人と議論を深めて、自分にはない創造力を得られるような大学生活を送っていきたい。また心理学は統計を扱うことも多いため、データや表を正しく読み取ることができるようして、それを日常生活や仕事に活かしていきたい。
    中西大輔・今田純雄『あなたの知らない心理学 大学で学ぶ心理学入門』ナカニシヤ出版
    2023年
    中嶌剛『キャリデザイン入門テキスト』学事出版2021年
    高橋久「12歳からのエゴグラム」ぺんぎん書房 2004年
    橋口佐紀子「心理学部 中高生のための学部選びガイド」ぺりかん社2023年
    山口真美「こころと身体の心理学」岩波書店
    2020年

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