試験問題は下部にあります。
小学校における教科外教育は生徒指導や進路指導、教育相談などの教育活動や特別活動、道徳教育などの意図的・限定的な活動と、学校内外における教員と児童・生徒との関わりすべてである無意図的・広領域的活動の2つに分類可能であるが、その目的を児童・生徒の自己教育力の伸長の援助・促進による自己実現の達成、さらには自分の可能性を信じる自己信頼の育成とする。
その構造は漠然としており、「望ましい人間形成」を目標とはしているが、その基底を成すものは自主的、主体的、実践的という言葉である。日本の学校教育は長年、与えられた課題を理解し指示された問題を解く「問題解決型の学力」育成に力を入れてきたが、国際化の進展や価値観の多様化による変化の激しい時代では、自らの周りで解決するべき課題を発見する「問題発見型の学力」の育成が急務とされ、「総合的な学習の時間」が設けられた。その「問題発見型の学力」育成に教員が熱心であればあるほど児童・生徒の自主的、主体的、実践的な態度が受け身になるという課題を抱えている。
生徒指導の原理は自己指導の助成のための方法原理、集団指導の方法原理、援助・指導の仕方に関する原理、組織・運営の...