佛教大学通信の国際政治学2024年度の合格リポート(95点)です。リポート作成の参考にしてください。
国際政治学の理論(リアリズム・リベラリズム・マルクス主義・コンストラクティヴィズム)について説明しなさい。
1.はじめに
国際政治学の理論は、多様な文化、人、仕組みを持つ世界中の国々が、さまざま戦争の歴史の過程を経て、いかにして平和を求めていくか、その方法論、道しるべのようなものであると考える。無政府状態(アナーキー)であり、影響を与えるアクターが多様化している国際政治をひとつのものさしで図り、判断することは非常に困難である。今回は国際政治学の理論である、リアリズム、リベラリズム、マルクス主義、コンストラクティヴィズムの4つの理論について、「個人、国内政治、システムという3つの分析レベル」①(※注1)という視点を持ち、国際秩序、勢力均衡、相互依存、安全保障という点に着目しながら、それぞれの理論の説明を論じていく。
2.リアリズムについて
リアリズムは、国家が国益を追求する手段となる、軍事力、経済力、人口などといった「パワー」を重視する理論である。パワーを拡大していくことで、他国との力関係を相対的に測り、大国や超大国といった概念ができ、勢力均衡の状態になるというものである。国...