大脳皮質における部位の区分方法3種類(葉、領野、ブロドマンの脳地図)を挙げ説明せよ。なお、葉と領野については、各部位における大脳皮質の機能についても説明せよ
第1課題 第2設題
脳は大脳、間脳、脳幹、小脳で構成される。大脳は皮質下と皮質からなっている。大脳の最も外側に位置するのが大脳皮質で、意識的な感覚や体験、知的活動を担っている。本稿では、大脳皮質における部位の区分方法について領野、ブロドマンの脳地図、葉を挙げて説明する。
19世紀、脳が場所によって異なる機能を担っているとする局在説が提唱された。現在は右半球と左半球の間には機能差があり、多くのヒトの言語野は左半球にあることが明らかになっている。「領野」は障害と脳の損傷部位との関係についての研究をもとに提唱された。領野は局在を前提としており、機能を基準に脳を区分している。一次領野は、基本的な感覚の生起や、運動機能に関係している。例えば、光の点滅を感じる視覚の生起や、刺激への反応としての単純運動に関係している。二次領野は、一次領野と隣り合っており、感覚を知覚に変換する部分である。例えば、一次領野で受容した光情報を「黒板の文字が見えた」と感じる機能がある。三次領野は、一次、二次領野の残りの部分である。異なる感覚属性の間での連合野計画、思考、記憶、推理などに関わる。例えば、先生が「10ページを...