日本大学通信教育部
令和5〜6年 国際経済論 課題1
の合格リポートです。
【課題】
伝統的貿易理論から「新」新貿易理論までのそれぞれの特徴を明確にし、国際貿易理論の変遷を説明せよ。図を記述して説明してもよい。
このリポートは、伝統的貿易理論▶︎新貿易理論(例:フランスとドイツの自動車産業)▶︎「新」新貿易理論(例:フォードやTOYOTA、地域産業)の流れで説明しています。「なぜ新貿易理論が登場したのかをレオンティエフやリンダー等の近代貿易理論の視点を含めて(教授コメント)」リポートを作成するとより良い評価が得られると思います。
1度教授が目を通したものなので、参考程度に留め、自分の言葉で説明するように心がけてください。
参考文献はリポート末に記載しています。
国際貿易とは、国と国の間で製品やサービスを輸出入する経済活動である。各国は自国で作るよりも安価な製品を他国から輸入し、反対に自国で効率よく作れる製品を他国へ輸出することで利益を得る。19世紀までは国同士の比較優位に基づいた貿易理論が主であったが、グローバル化や技術革新が進んだ19世紀以降は産業や企業の技術的格差が貿易に影響を与えるようになる。下記に貿易理論はどのように進化したのか記載していく。
17〜19世紀までは伝統的貿易理論が主であり、これは「比較優位の法則(デヴィッド・リカード)」、「H-Oモデル(1930年代)」という2つの考え方に基づいた理論である。
リカードの比較優位の法則とは、たとえば日本は自動車の生産でアメリカよりも優位性を持ち、広大な土地を持つアメリカは農産物の生産で日本より優位性を持つ。このようにある製品に対して自国の方が他国よりも効率的に生産できる(比較優位)といったように、国ごとの生産技術の違いから貿易が生まれるとする考え方である。H-Oモデルとは、たとえば日本は高い技術力と資本を活かして自動車(TOYOTA、HONDAなど)や電子機器(SONY、Panas...