博物館資料論(第1分冊)_玉川大学通信

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    資料紹介

    玉川大学通信教育課程学芸員コースの「博物館資料論」の課題(第1分冊)です。設問:学芸員は、資料に内包された情報をどのように展示に活かしているか、具体例を示しながら述べよ。

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    博物館資料論 第1分冊
    課題:学芸員は、資料に内包された情報をどのように展示に活かしているか、具体例を示しながら述べよ。

    本稿は、2023年4月17日に訪問した新宿区立新宿歴史博物館における、課題に対する考察を行う。新宿歴史博物館(以下、同館)は、1989年(平成元年)に開館した地上3階、地下1階の構造の博物館で、常設展示室・企画展示室ともに地下1階に位置している。常設展示は、5つのコーナーに分かれた通史展示となっており、旧石器時代から昭和初期の時代にかけての様々な資料が展示されている。企画展示は年に数回テーマを変えて行われている。今回は、常設展示の夏目漱石に関する展示を中心に同館学芸員の後藤氏に話を伺ったことを例に課題について論ずる。

    ■夏目漱石の草稿と展示
    ・資料の概要
    解説いただいた資料は、大正4年6月3日から9月14日まで東京・大阪朝日新聞に連載された夏目漱石の自伝的小説『道草』の原稿である。なお、同館に展示されている資料は複製であり、原資料は新宿区立漱石山房記念館に収蔵されているとのことであった。

    ・資料からの情報収集
    後藤氏の言葉で最も印象に残ったのが、「資料に含まれ...

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