博物館経営論(第1分冊)_玉川大学通信

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    資料紹介

    玉川大学通信教育課程学芸員コースの「博物館経営論」の課題(第1分冊)です。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「博物館における生涯学習と教育普及」

    生涯学習という観点から博物館の役割を考えると、博物館とは「地域に根ざした学びの場」「地域に開かれた教育普及の場」である。しかし、その重要な役割である教育普及の取り組みがまだまだ不十分な館が多いのではないだろうか。
    公益財団法人日本博物館協会の令和元年度「日本の博物館総合調査報告」によると、「力を入れている活動」という項目について、平成9年以降、教育普及と回答する館は増加傾向にあったが、令和元年度の調査ではその伸び率は鈍化しており、「一番目」として回答した館は18%に止まっている。これは1位の展示活動の64.3%と比較すると3倍以上の開きがあり、数字だけで見るとあまり芳しくない結果である。
    もちろん、博物館それぞれで目指すビジョンが異なるため、必ずしも教育普及に一番力を入れる必要はないのかもしれない。だが、生涯学習という観点から考えると、教育普及は博物館の役割として非常に重要だろう。
    では何故、教育普及の推進が近年鈍化傾向にあるか。本稿では、博物館の経営的観点(ヒト・カネ・モノ)からその原因を探り、解決策を考察していきたい。

    1.博物館のヒトと教...

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