【日大通信】文化史(B11200)課題1 令和5~6年度【2023年4月~2025年3月】の合格リポートです。
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文化史(科目コードB11200)課題1
仏教の日本化と庶民への浸透について詳しく説明しなさい。
仏教は日本に受容された当初は国家仏教として鎮護国家の責を負った。しかし雑密僧の活動などにより次第に日本のカミと習合して日本化した。また十一世紀における末法思想の流行を背景として、浄土信仰が貴族たち、さらには庶民にまで広がった。源信による『往生要集』の成立は一つの画期であった。多くの往生伝が著され、人々は極楽浄土への往生を希求した。この背景には、続発する飢饉・疫病・戦乱があり、現世を穢土と認識していったのである。こうして人々は阿弥陀如来のいる極楽浄土への往生を求めていったのである。鎌倉時代に入る頃、治承寿永の内乱により各地は戦乱の渦の中に飲み込まれていった。またその最中には養和の飢饉が起きた。このような中で法然・親鸞が現れたのである。また、鎌倉後期には文永の役・弘安の役を経て一遍が現れた。彼らの思想上の特徴を押さえた上で、末法思想の流行からいわゆる鎌倉新仏教が成立する過程を中世前期社会の特色の中で述べなさい。
ポイント・キーワードと参考文献
〈ポイント〉
末法思想とはいかなるものである...