こちらは、2019年度~2022年度(過年度)のリポート課題です。
現在の課題、あるいは科目修得試験に向けて利用できる可能性がありますので、参考にしていただければ幸いです。
なお、丸写しはお控えください。
文学(科目コードB11300)課題2
次の2問すべてについて答えなさい。
①1920〜30年代の日本文学の流れについて、新感覚派とプロレタリア文学を中心に整理しなさい。
②横光利一「頭ならびに腹」、小林多喜二「蟹工船」のいずれかひとつを選び、読後の感想を述べなさい。
〈ポイント〉
・新感覚派とプロレタリア文学の方法や思想について概括的に把握する。
・実際に作品を鑑賞することで、それぞれの文学的特色を理解する(相違性と類似性)。
・文学史的な知識を背景に横光利一と小林多喜二の作品を実際に読み、それぞれの作品がもつ文学上の意義を理解する。
〈キーワード〉
新感覚派・プロレタリア文学・横光利一・小林秀雄・言論弾圧
①一九○五年、日露戦争で賠償金を受け取れなかったことに不満を覚えた民衆が、日比谷焼き討ち事件を起こした。これを契機に、その後のデモクラシー運動の主役は民衆が中心となった。その後、労働者の意識向上や政治改革を目指す文学が自然発生し、しだいに農民や知識人までも巻き込んでいくことで、プロレタリア文学の時代が到来したのである。
一九二四年、思想や行動の自由を認め、文芸上の共同戦線を目...