評価S
素点90点
『災害や再開発を経てもなお残った宗教施設』
序論:
自分が体験したことのある空間について、その特徴や意味、問題意識を論じるということについて、「日本橋浜町・浜町神社」と「ウィーン・ヴィルギル礼拝堂」を選んだ。それぞれの空間の特徴を述べた上で共通点、相違点、意味づけをしていきたい。
本論:
浜町神社の特徴:
東京・日本橋浜町に鎮座する神社で、トルナーレという大きな複合ビルの敷地にある神社である。正式な創建年代は不明だが、天明年間(1781-89年)に島津家下屋敷庭内の守護神として「島津稲荷大神」を祀っていたのが始まりとされている。関東大震災や戦災などで何度も焼失したが、町の住民たちによって再建され、昭和28年に「浜町神社」と改称された。ご祭神は倉稲魂神(うかのみたまかみ)で、五穀豊穣や商売繁盛などのご利益があるとされる。境内には陶栄神社という陶器で飾られた祠があり、埴安大神や陶器の祖とされる加藤姓の2柱を祀っている。
ヴィルギル礼拝堂の特徴:
ウィーンの中心にあるシュテファン大聖堂の真下にある地下礼拝堂で、地下鉄駅の構内から入ることができる。1220~30年ご...