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社会福祉士の役割と相談援助職の倫理
社会福祉士とは、社会福祉士及び介護福祉士法の第2条において、「社会福祉の専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行う専門職である」と定められており、これが社会福祉士の役割といえる。この他にも、個別支援計画などを作成して一人ひとりに合った支援方法を考えたり、行政や他職種、福祉施設などの関係機関との連携をはかることも重要な役割とされる。
また、社会福祉士は、制度上、業務独占ではなく名称独占のため、国家資格をもたない者でも、社会福祉領域の相談援助を実践することができる。しかし、地域包括支援センターのように「社会福祉士」でなければ行えない業務があり、今は限定的ではあるが、今後は業務独占の部分も増加していくと考えられる。何故なら、人々が求めるニーズや生活課題も日々、変化し、多様化・広範化ているからである。例えば、高齢化率の上昇が社会問題...