京都芸術大学通信教育部 2021年・芸術史講義(日本)3【評価A】レポート試験

閲覧数775
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    ※このまま提出せず、参考資料としてお使いください。

    課題
    次の問題①~③の中から一つを選び、レポートを作成してください。①~③いずれも1200字程度でまとめてください。
    ①テキストで取り上げられている作品の中から一つを選び、その作品の様式や技法の特質について、同時代の他の作品と比較しつつ、説明してください。
    ②テキストで取り上げられている作品の中から一つを選び、その作品が当該分野においてどのような意義を持つのかを、文学史・芸能史の流れの中に位置づけてください。
    ③テキストで取り上げられている歌謡・物語などの分野の中から一つを選び、その分野の流れについて、時代的特徴を明確にしつつ、説明してください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ●解答●

    ③作り物語(6 章 中古の物語-作り物語・歌物語・歴史物語の特質)

    「物語」とは、日本における文学形態のひとつで、筆者自身の見聞や想像をもとに、読者に語りかける形で叙述した散文の文学作品である。狭義には「作り物語」や「歌物語」をいい、広義には「歴史物語」や「説話物語」、「軍記物語」などが含まれる。物語のなかでも「作り物語」は、平安時代の物語文学のひとつで、架空の人物を主人公として創作された「伝奇物語」と「写実物語」などに分けられる。

    「作り物語」で日本最古の物語といわれる『竹取物語』は、奈良時代初期を物語の舞台とした架空物語で、10 世紀なかば頃までに成立したものと考えられている。成立年や作者は明らかにされていないものの、物語の識字率の高さから作者の素性は庶民とは考えにくく、また、貴族社会に詳しい点や当時の権力者である藤原氏や貴族に対して批判的な描写もあることから、筆者は教養のある上流貴族で、性別は男性ではないかと推定されている。

    その『竹取物語』の伝奇的性格を受け継いだ『宇津保物語』は、平安時代中期に成立した日本文学史上最古の長編物語である。架空物語の『竹取物語』と...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。